谷田一郎個展「グラフィティ仏陀 ビギンズ」展

会 期 :2023年7月12日(水)〜8月5日(土) ※水・木・金・土のみ開催
開場時間 :13:00〜19:00
会 場 :@btf 東京都中央区勝どき2-8-19 近富ビル倉庫3F 3B 地図
入場料 :無料
※7月22日(土)は15:30〜でトークライブ申し込み参加者様のみの入場となります。
※作品の購入は先着順とさせていただきます。
※新型コロナウイルスに関する状況により会期や内容を変更する可能性があります。

 

谷田一郎は1965年東京生まれ。1980年代後半よりイラストレーターやグラフィックデザイナー、CGクリエイターなと様々な分野で活躍の場を広げ、1994年にCGと音楽をリンクさせたCD-ROM作品で独自の世界観を表現し注目を浴びる。その後、CG制作の経験を活かして制作したCM 「ラフォーレ・グランバザール」シリーズを皮切りにCMディレクターとして年間30本以上のCM演出を担当。1990年から映像作品を制作し、2018年より「VJ TECHNOVA」としても活動。2022年谷田一郎個展「グラフィティ仏陀」 Akio Nagasawa Gallery Aoyama
谷田一郎 Instagram

今回の個展「グラフィティ仏陀 ビギンズ」展は
2022年にAkio Nagasawa Gallery にて行われた「グラフィティ仏陀」展で
当初行われる予定だった3Dプリント彫刻と彩色した木魚や掛け軸を中心とした展覧会になります。
3Dプリント彫刻は仏像を3Dスキャンし3Dソフトで造形して樹脂で3Dプリントしています。
色を付けた木魚や掛け軸は写経や写仏を自分なりに解釈し作品化しました。
谷田一郎氏が現代美術家としてスタートするきっかけとも言える作品をぜひ御覧ください。
協力:Akio Nagasawa Gallery Aoyama
@btf オンラインショップで発売中です。

 

なんで、芸術家になったのか? スペシャル トークライブ 
長澤章生(Akio Nagasawa Gallery 主宰)×ヒロ杉山×谷田一郎
7月22日(土)16:00〜 

Akio Nagasawa Gallery 主宰 長澤章生氏、谷田氏の親友=ヒロ杉山氏、
谷田一郎氏を迎えトークライブを開催いたします。
日時:7月22日(土)16:00〜
会 場 : @btf 会場内
参加費:無料 先着40名
※7月22日(土)はトークライブ申し込み参加者様のみの開場となります。
申し込みされていない方は入場できません。 15:30開場。 17:30終了予定。

たくさんのご応募、ご来場いただきありがとうございました。

【 グラフィティ仏陀の始まり 】 

 30年前に画家を目指した事がある。
 学生時代にイラストレーターの谷口広樹師匠に拾われグラフィックデザイナーを目指す。一度は天職ではないかと思ったデザインの仕事だったが、画家の夢は捨てられず27歳の時にデザイナーを辞めて絵描きを目指す。仲の良い友人からCGやデザインの仕事をもらって収入を得ながら毎日絵を描く日々を送るも、なかなか思うような絵は描けず、そうこうしているうちに自分の作るCGが広告に使われるようになりCGアーティストとしてそこそこの知名度を得て映像作品も作るようになる。その流れで広告業界の友人から頼まれCMディレクターをするようになったのだが、いつの間にか年間30本のCMを作るディレクターになり、あっという間に30年が過ぎた。画家の夢はここで一度終わっていたのかもしれない。

 しかしCMディレクターをしながらも作品はずっと作り続けていた。絵を描いたり、映像作品を作ったり、木彫りをしていた時もあった。2016年からは実写合成をしたCGの映像作品や3Dプリントの作品を新たに作り始める。キャンバスに絵は描けなくてもCGの作品であれば今までも作ってきたし自分の得意分野でもある。30歳前後にしていたVJも最近は殆どしていなかったが、数年前に友人のVJをする機会があり「VJ TECHNOVA」という名前もつけてもらった。これからの僕はきっとデジタルを使った映像作家になるのだと思っていた。

 2020年に写真家である友人のオープニングパーティーでAkio Nagasawa Gallery の長澤章生氏と再会する。「谷田さん、今はどんな作品を作っているのですか? 作っているのであれば見せてもらえませんか?」この頃は実写にCGを合成した映像作品を作っていた。NFTアートも盛り上がる直前で僕の作風にはとても合いそうだった。

 2021年8月に Akio Nagasawa Gallery Aoyama での個展が決まる。2022年10月開催予定。3Dプリントに大きなキャンバスを合わせた作品とカリグラフィやドローイングで全体を構成する展覧会を考える。
 
 タイトルは「グラフィティ仏陀」。
この頃の私は数年前に姉と師匠という大切な人を亡くしたこともあり自然とこのような作品の方向になったのだと思う。展覧会まで1年ある。

 作品制作は着々と進んでいった。毎日のように3Dプリントがアトリエに届き、色を塗り、3Dソフトを使いまた次の作品を作っていった。しかし思ったようにまとまらず個展の会期を1ヶ月後ろにずらしてもらう。(長澤さんスミマセン)ラストスパートで3Dプリントの背景に置く大きなキャンバスを仕上げていた時、絵の完成は突然やって来た。 背景の絵としてではなく単品の1枚の絵として。

 2022年9月27日。1枚目のF100号が完成する。今まで一度も完成したことが無かった絵が突然完成したのだ。その時、生まれて初めて自分の絵が描けたと思った。画家を目指した27歳の時から30年、きっとそれはずっと自分の真横にいたのだけど、僕がそれに気付けなかっただけだと思った。このとき個展開催1ヶ月前。

 2022年10月17日。 Akio Nagasawa Gallery にて長澤氏と打ち合わせ。抽象画だけで展覧会をする事に決まる。今まで1年間かけて作ってきた3Dプリントの作品は今回は展示しないことに。

 2022年10月26日。初めて描けた絵から7枚目くらい。
自分の芸術が完成したと確信。
アトリエの小さな庭で15分間、泣き続ける。

 2022年10月30日。
Akio Nagasawa Gallery Aoyama 搬入
 
 2022年11月4日。
谷田一郎個展「グラフィティ仏陀」初日。
Akio Nagasawa Gallery Aoyama

 2023年7月12日。
谷田一郎個展「グラフィティ仏陀 ビギンズ」開催。 @btf

 

 
 
 

 

7月22日 なんで、芸術家になったのか? スペシャル トークライブ 
長澤章生氏(Akio Nagasawa Gallery 主宰)×ヒロ杉山氏×谷田一郎氏

前編 中編 後編

 

【今後の展示予定】 
次回の展示は「生命が宿るものを立体化する造形作家」清河北斗氏

 

清河北斗展
会期:2023年8月23日(水)〜9月16日(土)予定